グランドカンパニー特設ページに、各都市の記事が掲載されました。いずれもエオルゼア同盟軍が、ガレマール帝国軍との決戦に向けて動き始めたことを伝えているようです。

ハーバーヘラルドの記事は『 こちら』。
週刊レイヴンの記事は『 こちら』。
ミスリルアイの記事は『 こちら』。
我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!

リムサ・ロミンサ連合艦隊進発
薄もやの立ちこめた早朝の港は、いつになく緊張感に包まれていた。
漆黒の提督服を身にまとったメルウィブ提督が、メインマストに深紅の「龍船旗」を傾げた巨船に乗り込むためタラップを登ってゆく。黒渦団の総旗艦、「トライアンフ号」。ナルディク&ヴィメリー社が建造した最新鋭のガレアス船だ。
その船倉と甲板には、提督の乗船を今や遅しと待つ多くの陸兵の姿があった。一足先に港を出て、洋上で待機していた大小総計28隻の船においても、同様の光景が見られたことだろう。黒渦団とバラクーダ騎士団、そして海賊諸派が派遣した船からなるこの大船団は、総旗艦「トライアンフ号」の合流をもって「リムサ・ロミンサ連合艦隊」となり、初陣の時を迎えるのだ。

いざ征け決戦の地へ
彼ら「連合艦隊」が目指すのは、ザナラーンの「海の玄関口」であるベスパーベイだ。
当地にて、提督自らが率いる遠征部隊の第一陣は、アルデナード小大陸へと上陸し、ウルダハの「不滅隊」とグリダニアの「双蛇党」の軍勢と合流する。その後の行程について、黒渦団軍令部は固く口を閉ざしているが、ガレマール帝国が進出しているモードゥナ南方のカルテノー平原を目指して軍を進めるだろうというのが、大方の見方だ。
そう、いよいよエオルゼア都市軍事同盟は、ガレマール帝国と決着を付けるつもりなのである。

この日の朝、「連合艦隊」は母港リムサ・ロミンサを後にした。
だが、これに続く第二陣の編成も、着実に進められているようだ。その中核となるのは、冒険者によって構成された「特殊陸戦隊」、陸戦のエキスパート集団として知られる部隊である。現在、各地に出没している帝国軍部隊の迎撃任務についている彼ら冒険者部隊が加われば、黒渦団最強の布陣が完成するだろう。
となれば、あとは運を天に任せるだけ。戦場に赴く海の強者たちに、リムレーンの祝福があらんことを!

ユマ・モルコット

名目は合同演習
不滅隊の動きが慌ただしい。都市の防衛を銅刃団に任せ、主戦力の大半を西ザナラーン方面に移動させているようなのだ。
それだけではない。ベスパーベイの港には、次々とリムサ・ロミンサの軍船が入港し、黒渦団の陸兵たちをはき出している。さらに黒衣森からは、陸路を通じてグリダニアの双蛇党の部隊が流入してきている。つまり、エオルゼア都市軍事同盟に参加する三都市のグランドカンパニーが、こぞって戦力を西ザナラーンに集めているということだ。

こうした動きについて、本誌が不滅隊作戦本部に問い合わせたところ、「エオルゼア同盟軍の発足に伴い、合同演習を行う予定である」とエリヌ・ロアユ大闘将(※)名義の書面で回答が返ってきた。
だが、ここ最近、不滅隊によって市場から買い上げられた軍需物資の量は、ただの演習用とは思えぬほどの多さであり、大規模遠征が近づいていることを如実に物語っている。さらには冒険者が所属する義士隊など、外国人部隊にも招集がかけられたとの情報もある。まさに総力戦体制といっていいだろう。
隊商筋からは、既に先発隊とみられる小規模の部隊が、モードゥナ地方との境に位置するカルテノー平原へと送られたとの情報も寄せられている。最近、ガレマール帝国の軍勢が集結中との噂が立っている地域だが、カルテノー平原といえば広大な原野であり、戦略的な価値は低い。なぜ、この地域に対して両陣営は大軍を送り込もうとしているのだろうか?
その真意は定かではないが、ひとつ確かなことがある。ひとたび大規模な会戦が起これば、エオルゼアの未来に大きな影響を与えるだろうということだ。戦いに臨む将兵、とりわけ我がウルダハの剣となる道を選んだ不滅隊の隊士たちに、商神ナルザルの加護があるように……そう祈ろうではないか。

軍事評論家:オオサク・イイサク
【エリヌ・ロアユ大闘将】
不滅隊作戦本部長。実質的な不滅隊のナンバー2である。イシュガルド出身の高名な傭兵隊長であり、ラウバーン局長からの信認も厚い。

黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの中の1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。今回はエオルゼア各地で話題の、小月「ダラガブ」に生じた異変について、お届けしましょう。

「紅葉戦争」の奇跡を再び
約100年前に隣都市「アラミゴ」の侵略によって引き起こされた「紅葉戦争」。
この戦争において我がグリダニアは、イシュガルド、ウルダハ、リムサ・ロミンサの周辺諸都市から派遣された援軍と共に戦い、侵略者をはね除けることに成功した。
そして今、ガレマール帝国の脅威が眼前に迫るなか、再びエオルゼア諸都市が手を取り合い共に戦おうとしている。イシュガルドこそ参戦の意思を示していないものの、ウルダハとリムサ・ロミンサがエオルゼア同盟軍への参加を承諾。既に共同での軍事作戦を展開しており、着実に戦果を上げているようだ。
さらに、エオルゼア同盟軍は勢いそのままに、かつてない大規模な軍勢を集結させ、大攻勢をしかけようとしているらしい。果たして勝算はあるのだろうか?

ルイゾワ師の動向に注目
迫る帝国との決戦において、勝利の鍵を握るのは学術都市「シャーレアン」出身の賢人、ルイゾワ・ルヴェユール師かもしれない。というのも、同氏がエオルゼア同盟軍の軍師に就任したとの噂があるからだ。
ルイゾワ師は、これまでも双蛇党と密接に協力し、蛮神対策を進めてきたことで知られる人物。独自に「第七霊災」にまつわる預言の研究も進めており、その知識は当代随一との呼び声が高い。そんな人物が、エオルゼア同盟軍に加わったというのだ。
噂によると、今回の大攻勢もルイゾワ師の発案であるとのこと。さらには蛮神討伐をルイゾワ師と共に成し遂げてきた、腕利きの冒険者も参戦する予定らしい。賢人が練り上げた秘策がいかなるものか、我々は知ることができないが、兎にも角にも大攻勢の成功を精霊と母なるノフィカ様に祈りたい。
戦いの行方には、戦場に立つ将兵たちの命と、エオルゼアの明日がかかっているのだから。

オリバー・グッドフェロー